出世も残業もしたくないOLが『静かな退職という働き方』を読んでみた

ひつじです!

最近毎日毎日本当に暑すぎます…。
あまりの暑さに会社に出社しただけで自分偉い、ようやった…と自分で自分を褒めたたえています。

博多弁ひつじ

ようやっとうよ


汗っかきなので出社した時点で化粧崩れすごくて
する意味あるのか??
レベルです。

こんなに暑いと普段からあまりない仕事へのモチベーションが更に下がってしまい…。

今回の記事はそんな中最近『静かな退職という働き方』という本を読んだのでその感想となります。


ひつじとらべる
この記事を書いた人

・転職経験2回、30代独身のみなとみらいOL
・旅行や日常、時々お金や資産形成に関することを気ままに書いています
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目次

基本情報

著者:海老原嗣生
出版社:PHP新書
発行年:2025年
ページ数:224ページ

本の概要、静かな退職とは

『静かな退職という働き方』はこんな人におすすめ

  • 職場と家の往復だけの毎日に嫌気がさしている人
  • 静かな退職を望んでいながらもどのような生活設計を立てたらよいか分からない人
  • 日本と欧州のキャリアの違いや歴史を知りたい人

この本は
第1章 日本にはなぜ「忙しい毎日」が蔓延るのか
第2章 欧米では「静かな退職」こそ標準という現実
第3章 「忙しい毎日」が拡大再生産される仕組み
第4章 「忙しい毎日」を崩した伏兵
第5章 「静かな退職」を全うするための仕事術
第6章 「静かな退職者」の生活設計
第7章 「静かな退職」で企業経営は格段に進歩する
第8章 政策からも「忙しい毎日」を抜き去る

の全8章で構成されています。

本書では年収の推移や昇給状況、女性キャリアの分類について等グラフやデータが多く用いられているので分かりやすくスラスラと読むことができました。

「静かな退職」とは?

ここ最近TVやネット等で耳にする機会が増えたような気がする「静かな退職」ってそもそもなんなんでしょうか。

2022年にアメリカンのキャリアコートが発信し始めた「Quiet Quitting」の和訳で、会社を辞めるつもりはないものの、出世を目指してがむしゃらに働きはせず、最低限やるべき業務をやるだけの状態、とされています。

海老原嗣生著「静かな退職という働き方」P3より引用

冒頭にこのような紹介がされています。

更に具体例として

  • 言われた仕事はやるが、会社への過剰な奉仕はしたくない。
  • 社内の面倒くさい付き合いは可能な限り断る。
  • 上司や顧客の不合理な要望は受け入れない。
  • 残業は最小限にとどめ、有給休暇もしっかり取る。

海老原嗣生著「静かな退職という働き方」P4より引用

とあります。

ちなみにこの中で私に一番当てはまるのは4つ目かなと思っており、趣味の充実の為に年休はがっつり取得しておりここ数年、年度末が近づいてくると年休貧乏状態になっています。

共感ポイントや参考になった点

日本と欧州のキャリアやサービスに対する考えの違いが面白いし分かりやすい

この本を読むまで漠然と欧州では物価高に応じて年収も上がり、ワークライフバランスを大事にしているので仕事は定時で上がり、アフター5を楽しんでいる。
そんなイメージを持っていたのですが、実際は
若者が職にありつくことの大変なこと・「職業資格」制度により容易に転職はできないこと
等が詳しく紹介されており、日本とのギャップを知ることができます。

自分が持っていたイメージとはだいぶ違う印象をうけたのでとても為になりました。

「静かな退職者」であることのメリットに共感

本書の中で著者は

  • 昇給するからキャリアの危機が訪れる(p74)
  • 「静かな退職者」にキャリアの危機は訪れない(p149)

海老原嗣生著「静かな退職という働き方」より引用

のメリットが紹介されています。

その理由として
・現場での実務を日々こなし、仕事風景の変化に対応しやすい
・実務経験が豊富だと転職もしやすい

が挙げられています。

私は社会人になってまだ10年と少しであまり偉そうなことは言えないですが、これには共感しておりまして。
というの昇進して管理職になればなるほど実務から離れていき、社内規程や会社独自のルールに詳しい人・社内政治がうまい人というイメージがあるからです。(大企業だとなおさら)

「静かな退職者」向け仕事術・生活設計がありがたい

「静かな退職者」に憧れるけど、どうしたらよいか分からない…。
そんな人向けに誰にでもできる仕事術や生活設計の仕方を紹介してくれています。

節税や節約、老後についても指南してくれており参考になる点も多いと思われます。

大卒×男性×正社員 ヒラの年収グラフにびびる

著書の中で年収カーブについて紹介されているのですが、

従業員数1000人以上の大企業では平均年収が30代前半で783万円、同公判では820万円、40代前半が869万円と急伸し、40代後半で935万円に到達しています。

海老原嗣生著「静かな退職という働き方」P136より引用

これを読んで
「え、多くない⁉⁉」
とびっくりしてしまいました…。
(2020年賃金構造基本統計調査より作成されているようです)

みなとみらいOLもっと頑張ります…。

会社員の立場にいる全ての人が日常を見直すきっかけとなる一冊

本書の中で著者も触れていますが、「静かな退職者」なる働き方は全ての業界・業種で働く方が目指せるものではありません。

仕事によっては自分の匙加減ではどうにもならないこともあります。
私も電車運転士をしていた時期があるのですが、がちがちに時間を縛られていました。

それでも日常の中で多くを占める仕事に対する考え方を見直すきっかけとなる一冊だなと感じました。

最後に余談ですが、著書の中にあった栞の中の一文
「学ぶ心さえあれば、万物すべてこれわが師である。」
いい言葉だなと思いました。

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この記事を書いた人

30代ひつじ年生まれ マイペース会社員
関東で一人暮らし

みなとみらいと地元福岡が好き

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